2015年10月27日火曜日

カメラ・アイの持ち主



子供が使っているトランプ。

スペードは海の生き物、
ハートは陸の動物、
ダイヤは昆虫、
クローバーは植物 って分けてあってカワイイやつです。

数字ごとにも違ってて、たとえばハートのAなら象が1頭、スペードの2ならサメが2匹、といった具合に、カード52枚全部違う模様なんです。



ある日ふと「そういえばハートの4って何の絵だったっけ?」と聞いてみたら、
娘がカードの方を見ずに「しまうまだよ!」とキッパリ答えました。

・・・偶然知ってたのかな?と思ってカードを隠して他のも聞いてみました。

「クローバーのJは?」→「さくら!」
「ダイヤの8は?」→「ハチさん!」

・・・まさかまさかと思って、質問を逆にして聞いてみました。

「タツノオトシゴは?」→「スペードの9!」
「ライオンは?」→「ハートのK!」


まじか・・・
52パターンの絵とマークと数字、全部覚えてやがりました。

これは娘が4歳の時です。



こういうのを「カメラ・アイ」または「映像記憶」というのだそうです。
目で見た映像をそのまま記憶できる能力です。
がんばって覚える、という作業はそこにはいりません。

1歳半の発達検査ですでにその兆候はありました。
絵がたくさん描かれたボードを見せられ、
隠したうえで何があったか聞かれたら、あったもの、あった場所、全部暗記してました。
8歳になった今でも、5年前の出来事を昨日のことのように話したりします。
なのに最近九九で苦労している。なぜだー。


何を聞いても正解なので楽しくて、
昔から記憶テストみたいなのをやりまくっていました。

感覚過敏やコミュニケーション障害など、しんどいと思うことがあっても、
そうか、こういう特別な能力のための代償なんだと思えば、
大したことではないような気がしてきたのを覚えています。