2016年4月14日木曜日

2歳児収納ケース殺害で思ったこと


■2歳児収納ケース殺害 子の誕生切望、昨年には家族旅行…発育相談、月内に予定
■2歳児収納ケース殺害 母親の注意後、父親が閉じ込め 泣き声「そのうち聞こえなくなった」

殺害された2歳の男の子は、1歳半健診で発達障害の疑いがあったとのことでした。
以下、予測の範ちゅうを超えない無責任な内容ですが、感じたことを書きます。


定型の子でも幼児の子供の育児は大変なのに、発達障害の子供となるとその大変さは何倍になるのか分かりません。特に活発でこだわりが強い子ほど親の疲労やイライラがたまります。いつも動いていて、騒ぐのをやめなくて、言うことを全く聞かないのが毎日続くと、「たのむからちょっと止まっててくれ」と、何かに閉じ込めておきなくなる気持ちは分からなくもありません。


しかし、閉じ込めておきたいと考えることから、実際に閉じ込めるまで発展するには、「発達障害の子の育児は大変」だけではない別の要素が必要です。たとえば、

・ 周囲(特に父親)の無理解
・ 発達障害に関する予備知識の不足
・ 手のかかるきょうだい児の存在
・ 心の余裕をなくすほどの貧困

などです。

あと、あんまり言いたくないけど、やっぱり親のストレス耐性に個人差があることも無関係ではありません。


テレビを近くで見すぎたことがきっかけだといいますが、視覚刺激に敏感な子は異常なほどテレビやDVDに執着します。画面にチューする勢いで近づくのはよくみられる光景です。この2歳の子がどうだったかは知りませんが、テレビとの関係に悩む発達障害の親はものすごく多いのは事実です。

こういう分野になじみがない人は「子供だからうるさいのは当然」、「テレビをみたくらいで」、と考えてしまいがちですが、そんなことでは済まない、本人が悪いわけではないけど養育者をはてしなく疲弊させる破壊力が、発達障害の子にはあります。


だからって虐待するのは、当たり前だけどいけないことです。だから、親がそういった状況に陥らないために、話を聞くことで孤独や疲労をやわらげ、知識をつけてもらうことで子供への理解をすすめるのが自治体の発達支援です。今回はその日程調整をしている最中だったそうです。


逮捕された親が子供の発達状況のために追い詰められていたかどうかは現時点では不明ですが、支援が決定した矢先の出来事、自治体の相談員や保健士さんもさぞ無念だったでしょう。








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