2016年6月16日木曜日

自閉スペクトラム症の視覚世界を体験できるシミュレーター

自閉スペクトラム症(ASD)の人は定型の人とはモノの見え方が違い、それが原因で社会生活に支障が出ることがあります。

そこで、ASDの人がどのように世界を見ているのかを体験できるシミュレーターが開発されたそうです。

http://synodos.jp/science/17269


完全にウェアラブルゲーム状態ですが、真面目な装置ですよ。


見え方の例はリンク先の記事に掲載されていますが、自閉症傾向のある人の視覚には以下のような特徴があります。

・ 明るいところはすごく明るく、暗いところはすごく暗く見える
・ 光を強くとらえるため、とにかく眩しがる
・ 音や動きがはげしいところではノイズが見える

サングラスが手放せないASDの人って多いらしいですね。
人がガヤガヤしているのが嫌いっていうのも有名ですが、聴覚だけでなく視覚でも刺激が強すぎるなら、そりゃ人ごみは嫌いでしょうし、小学生なら机の下から出てきませんよね。


この機器を開発した研究チームは、ASDの人の感じ方を体感することで、理解や支援につなげてほしいと述べています。うーん。男性に着せる「妊婦体験スーツ」みたいなテイストがしますね。この状態が四六時中であることの苦痛が、うまく伝わればいいんですが。


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